男性には早漏や遅漏という言葉があるけど、女性のそれはあまりない。
男性のように、射精という形で絶頂に至るとは限らないから、かもしれない。
今日は、イキ我慢に挑戦してみた。
といっても、あくまでコントロール権は自分の指にあるので、擬似的ではある。
オナニーとセックスの明確な違いは、ここだと思っている。
オーガズムに至るまで、主導権を握れるかどうか。
私は人に気を遣いすぎてしまうせいか、セックスが得意ではない。
自分がどう感じるかよりも、相手がどう感じるかが気になり、集中できないから。
ただ、セックスとオナニーは別物であり、単純に比較できるものではないことも理解している。
それぞれ良さがあると思う。
それでも、セックスしたいと思うのは、人間だからしょうがない。
私も、暇があると、セックスをしたくなってしまう時がある。
そういう時は、疑似セックスを一人で行っている。
そのひとつが、イキ我慢。
イキそうになったら手を離して、オナニーを中断する。
再開して、またイキそうになったところで、手をピタッと止める。
繰り返していると、本当に頭がおかしくなりそうになる。
だけど、そのあとに大きな快楽が待っていると思うと、何度もイキ我慢をしたくなる。
イキそうでイカない。
でも、もう少しでイキそう。
この時間がたまらなく好きだ。
一度イってしまえば、この時間はしばらくお預けになる。
だから、何度も何度も、貪る。
イキ我慢する時は、できる限り残念そうな声を出す。
「あーーっ……」
「ああぁぁん……ああん…あぁん…」
そうすることで、一人なのにセックスをしている気分に浸ることができる。
そして、最後は一気に駆け上がる。
「ああぁ! あああん! ああああ!」
「イクうぅぅ! イッちゃう、イッちゃう、イッちゃううう!」
「イク! イクううううううあああああん!」
とにかく大声で、絶頂を全身で味わう。
ビクビク震えが止まらない。
気持ち良さがからだじゅうを巡って、脳内を空っぽにする。
そうして私は、毎日、自分の身体に「オナニーは気持ち良い」という記憶を刻みつけている。
だから、仕事のあとは家で毎日、オナニーする習慣が身についた。
さなが、さならしく過ごす時間は、オナニーしている時間。
自分の全てをさらけ出せる、唯一の時間かもしれない。